支援活動の事例

 交通労連は多くの方から「職場の悩み」や「労働組合のつくり方」、「組合の活動の支援」などの依頼を受け、経験豊富なオルガナイザーを派遣し、手厚く支援を行っています。

労働条件を改善するために組合を結成!

 ある物流会社から、交通労連ホームページのお問合せ経由で「組合を結成したい。支援して欲しい」という依頼があり、組合結成~団体交渉の支援を行った。

 組合を結成するきっかけは、「会社が行っている労務管理や労働条件に対して、不信感があった。働いている者の意見に耳を傾けてほしいため、組合つくろうと思った」とのこと。

 オルガナイザーの支援のもと、結成までに会社に漏れるといけないので、信頼のできる仲間10名ほどを集め、組合結成についての説明会を開催。

 ほどなく、組合結成に向けた準備委員会を立ち上げるとともに、同じ志を持つ仲間を増やす活動を水面下で行った。この間、情報が会社に漏れないように慎重を期した。

 組合結成大会を無事に行い、その足で会社に組合結成の通告および団体交渉の申し入れをしました。後日、第1回の団体交渉を行った。

 団体交渉にもオルガナイザーが同席し、「私たちは争うために組合をつくったのではない。自分たちの職場をよくするために、会社と話し合うために組合をつくった」と説明し、会社側に組合結成の理解を求めた。

 現在は、会社と定期的に労使協議を行い、会社側の人事制度改革について意見を述べるとともに、従業員への説明も積極的に行うなど、健全な労使関係を築く力となっています。 

春闘の支援や業界の最新情報を求めて

 交通労連に加盟する労働組合と集会や会議で一緒になることが多かったタクシー会社の労働組合の役員は、今後の春季生活闘争に向けて上部団体の支援を受けることの必要性を感じ、交通労連に加盟した。

 長引く不景気や行き過ぎた規制緩和により、タクシー労働者は労働条件の悪化に苦しんでいます。 

 地方は特に厳しく、中小零細企業が多いこともあり、法律を無視した過酷な労働条件を強いられている労働者も少なくない。

 業界の動向などの最新情報を得ることも上部団体加盟の大きな目的であった。 

職場の改善を求めて組合を結成

 自動車学校で働く方から、交通労連ホームページの問合せ経由で「組合を結成したい。手順や組合費などについて教えて欲しい」と問合せがあった。

 オルガナイザーを派遣し、組合を結成する理由を確認すると「ワンマン経営者で従業員の意見を聞いてくれず、また労働条件も劣悪である」という意見であった。

 自動車学校業界も交通運輸と同じく、人材が財産であり、働く人がいきいきと働けない会社は決して発展しない。

 信用できる仲間を募り、オルガナイザーの指示のもと勉強会を開き、組合結成に向けて準備を行った。

 準備段階で会社側の知るところとなり、急遽、予定を前倒しして組合結成通知を出し、会社側へ団体交渉の要求を行った。

 われわれの目的は健全な労使関係の構築であることで間違いなく。

 不十分な状態での組合結成となり、当初の団体交渉は厳しい状況となったが、健全な労使関係の構築に向け、支援を行っている。

強硬な要求で会社がピンチ! 組合をつくり会社を守る

 ある会社の従業員が、強硬に権利を主張する反社会的な労働組合(地域ユニオン)に加盟し、「会社に対して、多額の解決金を要求している」と交通労連加盟で当該会社の従業員で組織する労働組合役員から連絡があった。

 また、会社顧問の社会保険労務士から今後の対応について助言を求められ、上部団体として適切な回答を行った。

 調査するとその従業員の親族が当該の地域ユニオンの職員であり、前職でも同様の行為を繰り返しており、常習者であった。

 問題解決後に会社に対して、「労使が良い関係を築くために労働組合が必要であり、すべての従業員が組合に加盟し、左系のユニオンに隙をつかれない環境が必要だ」と説明し、ユニオンショップ協定の締結について労使で合意した。