交通労連、全自交労連、私鉄総連の3産別で構成するハイタクフォーラムは3月9日、厚生労働省および国土交通省に対し、「ハイヤー・タクシー運転者の労働問題」と「タクシー関連法及びその附帯決議の厳格な運用並びに白タク(ライドシェア)合法化反対」について要請行動を行いました。
厚労省交渉において、ハイタクフォーラムを代表して挨拶に立った交通労連の小川ハイタク部会長は、「コロナ禍において、タクシー事業者の法令違反が後を絶たず、最低賃金違反や休業手当の不支給が多くの地域で蔓延している。他産業と比較して自動車運転者使用事業場の関係法令違反率も高止まりしており看過できない状況だ。われわれは、生活に欠かせない重要な公共交通機関として、その社会的役割をしっかり担える安定した労働条件を希求する立場から、本日の要求について格段のご尽力をお願いしたい」と述べました。
国交省に対しては、全自交労連の伊藤委員長が代表で挨拶に立ち、「運行管理等について責任を負う主体を置かないままに、自家用車の運転者のみが運送責任を負う形態である、いわゆるライドシェアについては、欧米の多くの地域で禁止または規制の対象とされているのも関わらず、日本で合法化しようとする動きがある。ライドシェアは世界的に見ても利便性・安全性の高い公共交通を持つ日本には不要だ。ライドシェアは正に白タク行為であり、これを解禁することは、輸送の安全と秩序を破壊するものであり、断じて容認することはできない。本日提起する要請項目について、積極的な対応・措置をお願いしたい」と訴えました。