交通崩壊を防げ――緊急フォーラムが開催されました

 全国の交通事業者や研究者らで構成する「くらしの足をみんなで考える全国フォーラム実行委員会」(委員長:東洋大学・岡村敏之教授)が4月24日、「くらしの足をなくさない!緊急フォーラム―新型コロナウイルスによる交通崩壊を止めろ―」をオンラインで開催、全国で1,000人が視聴しました。

 新型コロナウイルス感染拡大による外出の自粛で交通利用者は減っていますが、公共交 通では制度や事業構造により減便などは難しい現状にあります。その結果、交通事業者の経営危機が現実的となるとして、くらしの足を守るため、通常とは異なる公的支援の必要性が議論されました。

 取りまとめられた緊急提言は4月27日に国土交通省に届ける予定とされています。
 


《緊急提⾔》 社会崩壊を招く「交通崩壊」を防ごう︕

いま連携して進めること

 1.現場の安全確保
  ・安全安⼼な交通の運⾏・利⽤ガイドラインの提⽰
  ・マスク・消毒薬等の必要な資材の⼿配

 2.必要な運⾏の合意形成
  ・交通サービスを維持、縮⼩する基準の提⽰
  ・地域での柔軟な運⾏を認める制度運⽤と⾒直し

 3.事業継続のための経済的⽀援
  ・崩壊を防ぐ喫緊の資⾦⼿当て
  ・補助⾦制度の特例的運⽤

今後の⾏動

  ・関係者との協⼒関係の構築
  ・ガイドラインや基準の素案作成
  ・特設サイトにおける発信とコミュニケーション
  ・5/29に再度オンラインフォーラムを実施
  ・「Withコロナにおける交通」のあり⽅を検討