第55回定期大会を開催~運動方針等を決定~

 交通労連は「組織防衛・強化・拡大に総力を結集し、力強い交通労連の実現を!」をスローガンに、第55回定期大会を9月14~15日の日程で、東京都・中央区「マリナーズコート東京」で開き、役員、代議員ら約240人が出席しました。

 大会では、

① 2018・19年度運動方針

② 2017年度決算剰余金処分

③ 2018年度一般会計予算

④ 2018年度特別会計予算

⑤ 統制委員会の設置

⑥ 2018・19年度役員選出

⑦ 功労者表彰

⑧ 組織拡大功労表彰

――など8議案を原案通り決定し、「自由にして民主的な労働運動を堅持し、取り組みを確実に進めていく」と大会宣言を満場の拍手で採択しました。

 大会は、小川副委員長の開会あいさつで始まり、議長団に西坂啓司氏(関西地方総支部・合通労組)、塩谷佳之氏(中国地方総支部・岡山交通労組)、白石浩介氏(四国地方総支部・四国西濃運輸労組)の3名の代議員を選出しました。

 冒頭、山口中央執行委員長があいさつに立ち、参集した組合員、ご臨席いただいた多くの来賓にお礼を述べた後、「民進党は前原新代表を選出したが、スタートラインに立つ最初の人事で躓き、不安定な船出となった。しかし、われわれの政策実現のためにも、交通運輸政策研究会の会長でもある髙木義明衆議院議員をはじめ、副会長の川合孝典参議院議員、旧民社党グループを中心に全面的に支援していく」と述べた後、「交通運輸産業の最重要課題は労働力不足だが、とりわけ長時間労働の是正については政府の働き方改革の中で、『自動車運転業務』も罰則付きの時間外労働の上限規制を適用することとした。但し、改正労働基準法施行5年後という猶予期間が設けられ、さらに時間外労働の上限は960時間以内とする。労連としては、長時間労働及び労働力不足の問題等、課題は山積しており、各業種によって対応に違いがあることも考慮し、段階的な施策を講じるよう求めていかなければならない」と述べました。

 また、組織拡大・強化について、「8月に開いた中央執行委員会で2018年度組織拡大・強化活動方針を決定した。本方針では、次年度から『インセンティブ交付金』を廃止、組織拡大交付金を増額し、日常の世話活動がこれまで以上に活性化するよう変更した。今後も組織拡大と会費の適正納入に取り組み、組織を強化していこう」と訴えました。

 続いて、連合の新谷副事務局長(「山口委員長をはじめ交通労連の皆さんには日頃から連合運動に多大なご支援をいただき感謝している。間もなく始まる国会で労基法の改正が審議される予定だ。労基法は働く者の命と生活を守る大切な法律であり、連合は働く者の代表として、国会の審議状況を注視していく」)

 交運労協の住野議長(「この一年間を振り返ると自然災害が多かった。被災地の復旧・復興・再生に向けて、交運労協としても国に政策を訴えていく。交通労連のご支援・ご協力を引き続きお願いしたい」)

 政策研究フォーラムの徳田専務理事(「交通労連には中央・地方で、日頃から貴重な提言をいただいており、感謝申し上げたい。いただいた提言を参考にして、政治の改革に繋げていきたい」)

 交通運輸政策研究会(労連議員懇談会)の副会長でもある川合参議院議員(「交通労連の皆様には日頃より、多大なご支援をいただいており、感謝申し上げます。国会に復帰し、交通運輸産業で働く人達の声を政策立案に反映すべく、この一年間努力してきた。今後も交通労連の提案する産業政策の実現を目指し、頑張っていきたい」)から、激励のあいさつをいただいた。

 次いで、祝電披露を行った後、佐藤隆文・運営委員長(東北地方総支部・第一貨物労組)の資格審査報告があり、大会成立を宣言しました。

 続いて、一般活動(縄野書記長)、統制委員会報告(武島統制委員長)、会計報告(伊藤会計)及び監査報告(板谷監査委員)など、各種報告事項を承認しました。

 引き続き、特別報告として「2018年度組織拡大・強化活動方針」(貫組織部長)と、「2017年度春季生活闘争のまとめ」(鎌田調査部長)が報告、承認しました。

 議事に入り、第1号議案「2018・19年度運動方針」を縄野書記長が提案、原案通り承認した。
 第2号議案「2017年度決算剰余金処分」、第3号議案「2018年度一般会計予算」、第4号議案「2018年度特別会計予算」について、伊藤会計が提案、原案通り承認しました。

 第5号議案の「統制委員会の設置」については、縄野書記長が提案、新たな委員登録を含めた設置について承認された。

 第6号議案「2018・19年度役員選出」では、阿部裕司・役員推薦委員長(トラック部会・北海道西濃運輸労組)から、これまでの役員推薦委員会の経過を説明した後、信任投票を行い、全員が信任されました。

 第7号議案「功労者表彰」では、これまで労連運動に多大な功績のあった武岡忠氏(前北海道地方総支部書記長)を功労者として表彰し、山口中央執行委員長が表彰状と記念品を手渡しました。

 第8号議案「組織拡大功労表彰」では、年間を通じて組織人員が増員した二総支部(中部・四国地方総支部)を表彰。山口中央執行委員長から賞状と交付金の目録を手渡しました。

 最後に、小島幸泰・代議員(中部地方総支部・刈谷自動車学校労組)が大会宣言(別項参照)を読み上げ、満場の拍手で採択し、山口中央執行委員長の「ガンバロウ」三唱を行い、大会を終了しました。

 なお、大会に配付した「一般活動報告・議案書」および「2018・19年度運動方針」は「全体資料集」からダウンロード出来ます。

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