交通労連は「組織強化・拡大に総力を結集し、力強い交通労連の実現を」をスローガンに、第54回年次大会を9月15~16日の2日間の日程で、新潟県・新発田市「白玉の湯・華鳳」に役員、代議員ら約二百四十名が出席して開きました。
大会では、
① 2017年度活動方針
② 2016年度決算剰余金処分
③ 2017年度一般会計予算
④ 2017年度特別会計予算
⑤ 統制委員会の設置
⑥ 役員の補充選出
⑦ 組織拡大功労表彰
――など7議案を原案通り決定しました。
なお、翌日の部会別第1回中央委員会には、第24回参議院議員選挙で比例区で見事当選した川合孝典参議院議員が駆け付け、支援の御礼と国会情勢報告を行った。
山口委員長あいさつで熊本地震の現況に触れる
大会は、尾川副中央執行委員長の開会あいさつで始まり、議長団に佐伯敬二氏(九州地方総支部・熊本都市バス労組)、赤堀浩氏(北海道地方総支部・黒井産業労組)の2名の代議員を選出しました。
冒頭、山口中央執行委員長があいさつに立ち、大会に参集いただいた組合員および来賓に感謝を申し上げた後、「4月14日に震度7の地震が熊本を中心とするする九州地方に発生した。これまで報告を受けている労連の組合員の被災状況は、家族の方の死亡が2名、全壊が21戸、半壊が100戸で、一部損壊まで合わせると900戸近くに及んでいる。犠牲になられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げる。また、救援カンパに多くの心温まる浄財が寄せられたこと、連合の救援ボランティアに参加いただいた方についても感謝したい」と熊本地震について触れれました。
さらに、「参院選において、労連が推薦した全国比例区の『かわいたかのり』候補が、3年前の雪辱を果たし、見事当選した。支援いただいた皆様に心より感謝したい。選挙区での候補者については、各総支部からの推薦要請を踏まえ、18人の推薦を決定し、各地において厳しい選挙戦を展開したが、6人が落選。交通運輸政策研究会(労連議員懇談会)のメンバーでは、5人が挑戦したが、3人が落選するという大変残念な結果になった。今回の参院選では、民進党は共産党を含めた野党で統一候補を擁立したが、労連は運動方針に必ず反共産・非自民を謳っている。そんな中で、この選挙での集会等で共産系の支援団体と絡むことがあり、反感や拒否感があったというご意見も頂戴した。われわれは実態を各議員、民進党に言い続けていく」と参院選について述べ、 最後に、「今大会を新たな運動のスタートと位置付け『組織の強化・拡大に総力を結集し、力強い交通労連の実現を』をスローガンに、みんなで団結して頑張ろう」と力強く訴えました。
全議案を原案通り可決 新たな監査委員に髙木氏を選出
御来賓のあいさつの後、一般活動報告および会計・監査報告、特別報告として「2017年度組織拡大・強化活動方針」と「2016年度春季生活闘争のまとめ」が報告、承認しました。
議事に入り、第1号議案「2017年度活動方針」を原案通り承認しました。
第2号議案「2016年度決算剰余金処分」、第3号議案「2017年度一般会計予算」、第4号議案「2017年度特別会計予算」についても原案通り承認しました。
引き続き、第5号議案の「統制委員会の設置」について確認した後、第6号議案「役員の補充選出」では、伊丹役員推薦委員長(信越地方総支部・全新潟タクシー労組)これまでの経緯と推薦作業について説明、吉牟田監査委員(祐徳自動車労組/選出単位=全国区)の退任に伴い、新たに髙木秀治氏(両備バス労組)を選出、満場の拍手で承認しました。
第7号議案「組織拡大功労表彰」では、組織人員が増員した2総支部(中部・中国地方総支部)を表彰。山口中央執行委員長から賞状と目録を手渡しました。
最後に、小室千代子女性特別代議員(信越地方総支部・新潟交通労組)が大会宣言を読み上げ、満場の拍手で採択し、山口中央執行委員長の「ガンバロウ」三唱を行い、大会を終了しました。