国土交通省は2016年3月9日に開催された第2回「運賃制度に関するワーキンググループ」において、タクシーの運賃に関する見直しについて、下記の議論を行いました。
<議論>
1.初乗り運賃の見直しに係る実証実験について
2.公定幅運賃の設定方法の見直しについて
3.閑散時間帯割引の実証実験について
4.その他
上記の議論の中で、1と2については下記の内容が公表されています。
【1.初乗り運賃の見直しに係る実証実験】
○目的
平成28年度において、初乗り運賃の短縮・引下げを試験的に導入し、タクシーによる短距離移動の潜在需要の顕在化等の効果を検証する。
○内容
地域:東京地区において、地域又は乗り場を限定して実施
時期:平成28年7月~8月の約2ヶ月間
運賃:初乗り運賃460円(1.16km) ※現行初乗り運賃に比べ37%減
【2.公定幅運賃の設定方法の見直し内容】
○見直し地域
下限割れ事業者が存在する地域(11地域)
11地域:札幌、青森、名古屋、知多、大津、湖南、京都、大阪、神戸、徳島、福岡
○公定幅運賃
上限運賃:現状の運賃を据置き
下限運賃:下限割れ事業者の経営実態も考慮しながら引下げを検討。
○見直し時期
平成28年夏頃
運賃制度に関するワーキンググループには、交通労連からも手水ハイタク部会事務局長が委員として参加し、運転者の賃金の低下につながる初乗り運賃の見直しには反対しており、慎重な検討を訴えています。
詳しい内容は国土交通省「タクシー初乗り運賃の見直しに係る実証実験等について」をご確認ください。
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