新年あけましておめでとうございます。
2015年11月22日、大阪市長・府知事のダブル選は「大阪維新の会」の圧倒的勝利で終了しました。
民主・自公支持候補の敗因理由は諸説が色々あるが、決定打は自公支持候補者の投票に、共産党が相乗りしたためとの情報です。
今日まで、橋下市長率いる「大阪維新の会」が、大阪市政・府政のなかで大阪圏経済を良くしてきたのか?と問えば、何一ついいことはありませんでした。
しかし、懲りずにもう一度「大阪都構想」に再チャレンジするという。
私たちは非自民・反共産を運動方針に掲げて、取り組みを進めてきました。今後も、この方針をしっかりと守らなければ、本年7月の参院選も、大阪ダブル選と同じ結果になってしまうことを忘れてはいけません。
交通労連では、全国比例でUAゼンセンの「かわいたかのり」候補、選挙区で交通運輸政策研究会(労連議員懇談会)のメンバーの推薦を決定しています。推薦候補者全員の当選に向け、組合員一人ひとりのご支援をお願いいたします。
本年の重点課題を述べ、挨拶とさせていただきます。
1点目は2016春季生活闘争である。連合は、「デフレからの脱却」と「経済の好循環実現」をめざすことを掲げ、具体的な要求項目として「賃上げ要求」は
①月例賃金、すべての組合は月例賃金にこだわり、賃金の引き上げをめざす。要求の組み立ては、定期昇給相当分を確保したうえで、「底上げ・底支え」「格差是正」にこだわる内容とする。中小共闘の賃金引き上げ要求の目安は、すなわち連合加盟組合全体平均賃金水準の2%相当額との差額を上乗せした金額を賃上げ水準目標(6千円)とし、賃金カーブ維持分(1年・1歳間差)(4千5百円)を含め総額で1万5百円以上を目安に賃金引き上げを求める。非正規共闘においては、「誰もが時給千円」の実現をめざしつつ、賃金(時給)引き上げの目安を三十七円とする
②企業内最低賃金、すべての組合は企業内最低賃金を産業の公正基準を担保するにふさわしい水準で要求し、協定化を図る。また、適用労働者の拡大をめざす。そして、すべての賃金の基礎である初任給について社会水準を確保する。十八歳高卒初任給の参考目標値16万8千8百円
③一時金、月例賃金の引き上げにこだわりつつ、年収確保の観点も含め水準の向上・確保を図る
――とする。
交通労連は連合方針を基本に、「年収の引き上げ」「制度政策要求」「組織拡大」を三位一体で取り組むとともに、それぞれの業種実態を踏まえ、業種横断的な賃金の確立と底上げをめざす方針としました。要求額については、各部会の関係業種産別・連合の交通運輸共闘連絡会議とも連携を図り、1月の中央委員会で方針を決定します。
2点目は、組織の強化と拡大である。2000年の労働契約承継法の制定以降、事業譲渡など会社分割以外の組織の変動に対応した労働者保護ルールの整備が進んでいません。
このような中で、厚生労働省内の「組織の変動に伴う労働関係に関する研究会」が、主に会社分割と事業譲渡に焦点を当てて検討を行い、報告書を取りまとめた。報告書は課題を整理しつつも、抜本的な法改正の提起には踏み込んでおらず、今後、承継法指針の改正などについて、労使を含めた関係者による検討が行われる予定です。
最近、交通労連の構成組織の中にも、事業譲渡が福岡や大阪で数件発生している。残念ながら、いずれも上部団体を脱退している。これに対してどのように対応するかが、今後の組織強化や拡大につながる大きなポイントとなります。
加えて、「人を大切にする」ことの重要性を、労働組合はもう一度再認識する必要がある。
企業を百年営むにはどうすればいいのか?自問自答を繰り返し、最初の原点は現場にあることが見えてくる。こうすることで自分たちが働きやすく、効率的で時間短縮につながり、生産性の向上、品質の向上にもつながります。結果、顧客の評価を得て利益の向上へとつながります。
組織についても同じです。「人を大切にする」ことで信頼感を得て、悩みや困ったことを相談しやすくなり、われわれの取り組みに対しても理解し協力をしてくれる。それが「組織の強化・拡大」につながる。「人を大切にする優しさ」を「価値観の共有化」にして、組織の展望を切り開きましょう。
皆様のご健勝とご多幸をお祈りし、新年の挨拶といたします。
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