議長に山崎・阿部両中央委員を選出
労連は、2015年6月2日に静岡県・伊東市「伊東ホテル聚楽」にて、第2回中央委員会を開きました。
鈴木副委員長の開会あいさつのあと、議長団に山崎勇一氏(九州地方総支部・昭和バス労組)、阿部裕司氏(北海道地方総支部・北海道西濃運輸労組)の両中央委員を選出しました。
一定の成果に評価も。いまだ闘争中の組合の支援を訴える
山口委員長があいさつ。
「昨年に引き続きアベノミクスの二年目という中で春闘がスタートし、先行きは1月の状況では好転している雰囲気もあった。
結果については第2号議案の中間のまとめとして報告があるが、今回の結果が次年度につながるベースとなると考える。このような状況下での春闘の解決率については、5月末現在で、53.9%となっている。
今なお半数の組合が闘争状況であるという厳しい状況下にも関わらず一定の成果をあげていることは、皆さんの大変な努力の賜物である。
しかし、残念ながら依然として約5割の組合が闘争を展開している。具体的には中間のまとめで提起するが、未解決の組合については今後とも部会・総支部を通じて連携を密にし、全組合が早期に解決できるよう、ご尽力を願いたい」
と春闘の進捗状況について述べました。
政策実現に向け 政治への関心を訴える
また、本年4月に行われた統一地方選挙についてもふれ
「組織内議員は現在4名だが、今回の統一地方選挙の対象だったのは3名で、結果は全員当選であった。広域組織はじめ各地域の皆さんのご支援に感謝申し上げたい。
今回の統一地方選は低投票率であり、平均投票率は過去最低を軒並み記録し、無投票当選も過去最高となった。いかに地方議員においても政治家を目指す人が少ないという結果が如実に表れた。政党別にみると与党は前回を上回る結果を残したのに対し、岡田代表となり初めての大型選挙選となった民主党は、前回議席を下回り、目標に掲げた現有議席+αを達成出来ず、民主党はいまだ信頼回復に至っていない。また、政治に興味を持たない人が増えている状況では、われわれの政策を推し進めていくことが出来ない。改めて組合員にそのことを理解していただく努力をしないといけない」
と訴えました。
闘争中組合が約半数 9月の大会で最終報告を行うことを確認
引き続き議事に入り、第1号議案の「新加盟組合の承認」について、手水組織部長が提案。
1月の中央委員会以降、新しく仲間に加わった2組合17人(千葉交運・木更津合同タクシー支部/NSU連合労組)の加盟を、満場の拍手で承認しました。
次いで、第2号議案の「2015春季生活闘争中間のまとめ」では、金子調査部長が提案。
3月からの今春闘における闘争状況の推移、現段階における妥結状況などを報告後、「今春闘は2年連続の賃上げを勝ち取れるのかを焦点にスタートしたが、大変厳しい状況の中でご尽力いただいたことにまずもって敬意を表する」と述べた後、
今後の課題について、「生き残りをかけた企業間競争のなかで、企業を守り健全に発展させていくためには、各組合の積極的な取り組みが必要であり、労連はそれを支える理想と希望、展望を掲げ続けなければならない。各課題に応じた役員研修や資料・情報提供等について、可能な限りの充実・強化を各級機関の連携によって進めていく」など、今後の課題を挙げた。
最後に、「今春闘は5月末現在で、約5割の組合が未解決で闘争を継続していることから昨年同様、中間のまとめとし、6月以降の取り組みにおける新たな課題については、今後の中央闘争委員会で対応策を検討し、最終的には9月の大会に報告したい」として承認を得た。
第3号議案は「役員の補充選出」について。西村信男・役員候補者推薦委員会委員長(中国地方総支部・岡山交通労組)が提案。
新たに本部役員として中村英介氏(四国地方総支部書記長)を選出、満場の拍手で確認した。
最後に、山口委員長の音頭で「団結ガンバロウ」を三唱し、終了した。
なお、当日の中央委員会の議案書は「全体資料集」(組合員限定ページ)からダウンロード出来ますので、ご活用ください。
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