国民生活センター「高速乗合バスと高速ツアーバスの運行タイプによるトラブルの違い」

 国民生活センターでは高速バスの利用者増加に伴う、トラブルの相談件数の増加について、相談件数や相談事例、問題点をまとめ、トラブルの未然防止・拡大防止のために、消費者への情報提供と事業者への要望を行っています。

 交通労連からも委員として参加しています国土交通省の「バス事業あり方検討会」でも「高速バス」と「高速ツアーバス」の区別が消費者からわかりづらいという意見がありましたが、国民生活センターではそれに伴う相談が増えているようです。

 「バス事業のあり方検討会」での中間報告で確認しました両者を統一した「新高速バス」の迅速な制度設計・実現が求められています。

 

 以下、国民生活センターのホームページの抜粋

 

 比較的安価で手軽に利用できるため、長距離移動手段としていわゆる「高速バス」を選択する消費者も多く、路線数や利用者数も拡大してきた。一方、「高速乗合バス」に類似したパック旅行による「高速ツアーバス」を展開する事業者も増加してきた。
 しかし、全体的な利用者の増加に伴い、トラブルも増加傾向にある。また、消費者から見れば、代金を支払ってバスに乗ることだけなら、「高速乗合バス」も「高速ツアーバス」も同じようなものと映るが、両者の間には制度的・構造的に大きな違いが存在する。
 そこで、「高速乗合バス」及び「高速ツアーバス」の相談件数や相談事例、問題点をまとめ、トラブルの未然防止・拡大防止のために、消費者への情報提供と事業者への要望を行う。

 

相談件数の推移
 2006年度以降右肩上がりで相談件数は増加しており、2010年度は226件と、前年度を大きく上回り、2011年度も前年同期で2.7倍の相談が寄せられている。
 

 

相談時期
 2006~2010年度の相談受付件数を、月別で比較すると、夏休み期(8月)と、年度末・春休み期(3月)で件数が突出した。
 東日本大震災に伴う相談が54件と急増しているが、震災事由と判断される事例を除いた相談件数でも81件となり、8月と並んで多い。

 

詳しくは国民生活センター「高速バスのトラブル、増えてます-運行タイプによる、トラブルの違い-」をご確認ください。

 

⇒「交通労連ニュース」へ戻る